システムトラブルの話を聞くと、ハードウェアも、ソフトウェアも携わったことがある人間としては、人の不幸だが、興味が沸く。人間は失敗をするもの。経験や情報の積み上げが重要なのだ。
Googleのニュースを見ると、「
自動改札機が作動しない!」という題目で、「 JR東日本などによると、首都圏のJR、地下鉄、私鉄各線の多くの駅で12日の始発から自動改札機が電源を入れても作動しないトラブルが発生・・・(略)。トラブルが生じているのはJRが大宮、川崎、横浜、宇都宮など約150駅、東京メトロが銀座線、丸ノ内線など八路線の大手町、霞ケ関など48駅。東急電鉄、西武鉄道、東武鉄道などの私鉄でも一部駅で同様の不具合が発生している。」とある。他のニュースでは、一部のメーカーの改札機のトラブルということだ。
そのメーカーが何か、知りたくなるのが、人情。
「
Yoiko - 自動改札機の研究: メーカー」では、各メーカーの搬入先がわかる。JRでは、JREM社だが、ここは他のメーカーからOEMして搬入している。オムロンとか日本信号らしい。そうすると、私鉄でも起こっているので、ちょうど、マトリックス表になっているので、どのメーカーか予測できる。
問題になった、
大宮の改札口の写真がある。実は、改札口はメーカーによって、形がなんとなく違う。型番が見えればばれてしまう。
さて、この問題の発端は、まだ予測の域を出ていないが、同じ日の同じタイミングで起こったことを考えると、例えば、コンデンサーがいかれたとか、ヒューズが飛んだとか、外因で起こる問題ではないと予想できる。ネットでつながっているシステムのサーバーサイドの問題でもないだろう。なぜなら、ばっつり電源が切れているのだから。
すると、ハードウェア側のソフトウェア(ファームウェア)の問題ではないかと推測できる。
サスペンドタイマーが入りっぱなしになったとか、ONにしてはいけないI/Oを、今日という日に入ってしまったとか。
スイカとかのシステムも、一斉にシステムをリスタートしただろうから、そのタイミングがあってしまったのだろうか。そのタイミングは累積の時間だったかもしれない。
いづれも、原因は後で発表になるだろうから、われわれの様なシステム屋は、それを参考にしたいところだ。
そんな理不尽なぁ・・といいたいところだが、混雑時に機転をきかせ、タダ乗りを決めた判断は、せめても良かったかもしれない。しかし、メーカーはその負債をかぶったかもしれないな。
→加筆
たぶん、そうかなぁ・・と思ってたが、この問題のメーカーが判明。
Yahooニュースから抜粋、
「製造メーカー「日本信号」(東京都千代田区)が製造した改札機。
3月18日に始まったICカード乗車券、Suica(スイカ)とPASMO(パスモ)の双方利用を運用するシステムに何らの異常があったとみられている。
日本信号によると、それぞれの改札機はデータ許容量に限界があるため、ホストシステムである「相互利用センター」との間でデータ交信を実施している。データ交信に異常があると改札機の電源が切れる仕組みになっている。」
ありゃ? ハードがらみと思っていたが、サーバーサイドの問題?にしても、セキュリティがらみとはいえ、電源を切ってしまう仕様ってどうかと思う。何故ならば、原因の特定が憶測を呼んでしまうからだ。コンピューターのサポートもそう。電源が付かないとなると、「コンセント挿しました?」から、確認しないといけないからね。やりすぎだよ。やりすぎか、横着か・・。例えが悪いかもしれないが、パソコンのウィルスチェッカーが、ウィルスで危険だからって、ばっつりパソコンを終了したとしたら、それは、単純でやりすぎなのだから。PCの場合、電源を落とすプログラムの命令って、一行だからね。